2005年01月20日

【書籍: 目標設定】目標は立てたが、なぜ、うまくいかないか? 異なる視点で見つめなおす。

人生を変える80対20の法則
リチャード コッチ Richard Koch 仁平 和夫

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パレートの法則とも言われるこの「80対20の法則」とは、投入、原因、努力のわずかな20%が、そのOutputとなる、算出、結果、報酬の80%という大きな部分をもたらすという法則です。著者であるリチャード・コッチはこの法則をビジネス面、人生面のあらゆる現象に当てはまるということだけではなく、その考え方など概念から実践まで踏み込んだ内容を記しています。私はビジネス面の部分についてもためになったのですが、自己啓発を目的にしているのであればビジネス面を読み飛ばしても問題ない内容となっています。

80%の結果を生み出している20%を探し出し、自分のパワーを集中させるというのが趣旨ですが、この考え方は フランクリンコビーで言うところのPerformance Capabiltyの考え方を理解した上で、目標を達成するためにどこに集中すればを見極める際に非常に有効かと思われます。

目標設定における課題というのは、様々に存在すると思われますが、この書籍を紹介する上で思うところがありますので、それらを説明した上でどの点で有用か述べたいと思います。

■なぜ、うまくいかないのか?

自己啓発の書籍を参考に目標はつくった。やる気も十分だ。だけど、なぜうまくいかないのか? と悩んでいる人も結構いるのではないでしょうか? 実践できない自分にいらだっている方もいるかもしれません。大概の自己啓発書は、精神論もしくは概念論に終始しその具体的活用法の提示は乏しいものも多く、紹介されたように手帳は購入し、つけてみるも途中で立てた目標よりも手帳を記入していることが目的となってしまっていることに気づくなんてこともあります。

自己啓発書の著者というのは無意識に自分ができている内容を書籍として書いていますので、ステップで必要な能力が書いていないというか、他人が実践しようと思うと結構つまづく場合があります。私の経験で申し訳ないのですが、目標を落とし込むなどは後々メモしながら考えるといくつか大切なステップがあり、ステップを踏む毎に異なる能力が求められるのだなぁと感じています。こういう著者は、ノウハウを出し惜しみしているわけではないと思いますが、できない人の心が分からないのではないでしょうか。

■ 目標と自分の現状: ギャップ

たとえば、たてた中間目標や課題などの精度の問題です。中間目標を設定するということは、目標と自分の現状を踏まえ、ギャップを認識した上で目標までのパスを作っていく作業といえます。この際、自己を客観的に見れないとギャップ分析が適切に行えません。自分の立ち位置が間違っていると、目標のために立てたはずのTo Doが自分の現状を反映していないという可能性はないでしょうか。結果的に計画に全く異なるアプローチがあったり、非効率的であったり、最悪、タスクを実行していても目標にはいつまでも届かないなんてこともあるかもしれません。

自分の例としては思ったほどTOIECのスコアがなかった!ってのがあります。恥ずかしいのであまり言いたくないのですが、自分の力を過信して、自分の実力にあわない難しい教材で勉強していたというがあります。予め分かっていたら自分の実力に適切な教材を選択し勉強できていれば、もっと早く今の実力までこれたはずですよね。ったく馬鹿だったなー。

ここについて具体的記述がある書籍といえば、このBlogでも紹介している「一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法」ですね。

私が自分自身を見るうえで行ったのは、嫁、親友、そして親など異なるリレーションを持った人達に声をかけ、自分の悪口を死ぬほど言ってもらいました。親は、結構良いことばかり言うかもしれませんが、彼女や嫁さんって結構悪いことを知っていると思いますし、親友も異なる観点で知っていると考えることができます。ですから、できるだけ自分の関係の異なる人に聞いてみることが大切ですよね。私など、嫁さんが一番私の悪口が多かったです。「電話かけない、いい加減。楽観的過ぎる。」などなど。

■ ギャップを見極めても目標達成のためのTo Doが正しくない

次の問題点と思うのは、目標をブレイクダウンしたときの個々のタスク間で因果関係が成り立っているかです。
目標、そして自分自身を理解したとして、その立てた中間目標や課題リストをクリアすれば本当に目標まで到達するのでしょうか?目標までの個々のTo Do、課題などの因果関係をしっかりと見極めなければならないでしょうし、また時間がたつにつれ環境も変化すると始めは正しかったこれらのタスクも陳腐化するかもしれません。

自分の夢や目標をリストアップできたとしても、個々の中間目標やタスクにブレイクダウンできない人は多いのではないでしょうか。できる人というのは、それこそこうした課題解決を生業にしているコンサルタントやマーケティングなど企画部門などの方などはこういう思考が身についているかもしれませんが、「因果関係」という思考などこれはテクニックの問題で誰にでも身につけることは可能だと思います。

参考になる具体的書籍については文末の【参考書籍】にもあげていますが、別の機会でも取り上げたいと思います。

■そしてレバレッジが働く箇所を見つけ、努力を無駄にしない

ここまでクリアできたら、後はどこに自分のパワーを集中するかです。一番効果的な部分に特化して作業をこなすことが求められるでしょう。その際に活きてくるのが、この80対20の法則だと思います。考え方の前に物事をどのように捉えるか、というスタンス的なところから具体的な提案がありとてもためになりました。

スタンスが異なると、アプローチが変わります。また、アプローチが変わるとタスクそのものが変わります。しかもそれらは効率性を伴った形でです。「80対20の法則」は、より大局的な観点で自分の計画を見直す良いきっかけを与えてくれる良書といえるでしょう。

基本的には、「目標」とは誰でも達成できるはずです。一番のKeyはやり方なのだと思います。「やり方」とは、目標を達成するために、何を、いつまでに、どうやって行動を起こすのかであり、それが明確でなければ「努力」は無駄になってしまいます。ですから、努力をしようとかではなく、やるべきことを明確にすることこそが重要ではないでしょうか。

逆に努力しているのに、報われないと嘆いている方は、自分が駄目ということではないとも言えます。「やり方」はテクニックなので誰でも身につけることができますし、そのテクニックを解説している書籍の一つが「80対20」ですので是非とも一読されてはいかがでしょうか。

私も今年の目標を作成しましたが、皆さんも目標と計画を「80対20の法則」の観点で見直してみてはいかがですか? 効率性が伴った異なる計画が出来上がるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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【参考図書】

思いつきをビジネスに変える「ノート術」―発想力を鍛えるアイデアマラソン
樋口 健夫

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人生を成功させるための「80対20」革命!
リチャード コッチ Richard Koch 門田 美鈴

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経営参謀が明かす論理思考と発想の技術
後 正武

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戦略シナリオ 思考と技術
斎藤 嘉則

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EQ―こころの知能指数
ダニエル ゴールマン Daniel Goleman 土屋 京子

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EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方
ダニエル ゴールマン リチャード ボヤツィス アニー マッキー 土屋 京子

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posted by Dragon at 13:56| Comment(1) | TrackBack(1) | 目標・行動管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめて拝見しました。
またみにきます。
Posted by 福岡在住FPの保険見直しブログ at 2005年02月19日 12:37
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